7月 ゲスト岡山 丸本さん

7月の会では、岡山「KAMOGATA」の蔵元の丸本さんがゲストに。

そこで今回はKAMOGATAの楽しみ方をメインにレポートします。

日本酒応援団パートナー酒蔵の一つでKAMOGATAを造る「丸本酒造」さんは、

オーガニック認証の3大スタンダードを日本で最初に取得。

自社栽培でも有機を行う日本で唯一の酒蔵です。

通常の酒蔵は契約農家さんからお米を買ってきますが、

丸本酒造では、50年以上も前から自社で日本酒に最適なお米作りに取り組んできました。

米造りと酒造りを行なっているのは日本で3蔵だけなんです。

特徴は何と言ってもふくよかで芯のあるお米の旨み。

KAMOGATAも、様々な温度帯で楽しめるのがポイントです。


KAMOGATAの美味しい飲み方。 序盤は冷酒〜やや常温、徐々に温度を上げて。

先付けにもお椀にも、KAMOGATAのしっかりした甘みと膨らみのある豊かな旨みが料理の味わいを引き立てます。

3品目の向付のハモの炭焼きと合わせたのはKAMOGATAのお燗。

KAMOGATAの開封後3日のものを、40度のぬる燗は秋田杉の器でいただきます。

温度を上げることで、甘みと旨みを舌が感じやすくなり、味わいに膨らみが出て来ます。

秋田杉の木の温もりと自然な香りのと合わせると、口の中に柔らかい優しい加減が生まれるのです。

食事の中盤に差し掛かる頃、KAMOGATAの60度の燗で一息つきます。

60度まで上げることで旨味と甘みは抑えられ少し酸が立つように。

また、香ばしい香りがたつようになり、少し目が覚めるような感じがします。

お酒が強い人にとっては良い酔い覚ましに。


前半は冷やしてキレのある香りをパンと楽しみ、その後ぬる燗でKAMOGATAならではの甘みと旨味を最大限に楽しみ、少し味のボリュームが収まる60度の燗で体を起こす。

人の味覚や体温に合わせて食事を提供する、黒岩さんらしいKAMOGATAの楽しみ方です。

黒岩さん、実は、兼ねてから丸本酒造さんのお酒のファンだったそうで、

丸本酒造の代表銘柄「竹林」は以前からお店で取り扱っていたとのこと。

「僕がもうやっぱり丸本酒造さんの何がすごいかっていうと。

例えばなんとか賞とか金賞ですとか取ってしまって、小さな蔵がポンと売れてしまう。すると当然間に合わなくなる。すると大体味はやっぱり落ちることが多くて」


「けど、丸本さんのような良いお蔵さんは、何を飲んでもやっぱりそこの芯は変わってなくて。この竹林がまさにそう。核的なものは全部一緒なんですよね。

女将と僕は昔からずっとファンです。


それが多分料理屋もそうですけども、名店とか名蔵だって言われることだと思うんです」

女将も黒岩さん、この日はいつにも増して素敵な笑顔でした。

日本酒応援団 Nihonshu Oendan

都内有数の料理人とのコラボイベント「予約の取れない名店シリーズ」や、地域食材と日本酒を楽しむ「LOCAL NIGHT」など、 日本酒応援団が開催する、日本酒イベントの様子をお届けします。

0コメント

  • 1000 / 1000